海洋深層水は、栄養豊富な海水がグリーンランド沖や南氷洋周辺で冷やされ、そのまま2000mほど深海に沈みこんで生まれた重く冷たい水です。
深層水は約2000年という年月をかけ、水深200m以下の大洋をゆっくりと回遊しています。太陽の光と熱が届かないため微生物や一般細菌が存在せず、水質はきわめて清浄。しかもリン、窒素、珪素などの各種ミネラル分が豊富に含まれているのが特徴です。 |
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海水中の窒素、リン酸、カリウムなどの栄養分は、主に生物の死骸や排泄物などがバクテリアなどによって、きれいに分解されたものです。
この栄養分は、太陽光が届く深度200m程までは、植物プランクトンや海藻が光合成に利用し、ほとんど使い尽くされてしまいます。
しかし、深度200m以下では低温と光不足のために植物プランクトンは生存できないため、プランクトンを元にした食物連鎖もなく、豊富な栄養分は、そのままの状態で保たれています。
またバクテリアなども繁殖できなくなるため、栄養分は豊富で、しかも清浄な海水の層が次第に深海に形成されていくのです。 |
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海洋深層水は、深海の高い水圧と低い温度によって、その性質が安定します。
また沿岸から遠いところでは、陸上からの化学物質や生活排水などによる汚染から守られています。
海水は熱の伝導が非常に遅く、表層と深層での対流も起こりにくく、清浄性が保たれています。
こうした深層水の中でも、特に私たちが注目したのが、沖縄の沖合い30km程の地点で、深度約600m以下を回遊している深層水です。 |
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沖縄海洋深層水は、世界初の洋上設置型・深層水取水装置である「海ヤカラ1号」の、深度1400mと600mの2つの取水口から取水されています。この2種類の深度から取水をした深層水を、特殊技術で調合し生成したものが、「鮮度液」なのです。鮮度液は、深層水の持つ豊富なミネラルバランスをそのままに保ちながら、塩分濃度は真水に近い値に調整されています。そのために、人の細胞に極めてなじみやすいといわれています。 |
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